【お彼岸とは?】
「彼岸」という言い方は「至彼岸」を略したもので、文字通り「彼岸へ到達する」という意味です。
彼岸とは悟りの世界を意味し、迷いや苦悩に満ちたこちら側の岸(此の岸)に対してあちら側の岸(彼の岸)、つまり極楽浄土の事を指しているのです。
【彼岸法要の始まり】
日本で最初に彼岸法要(讃仏会)が行われたのは、今から約一二〇〇年前の事で、諸国にあった国分寺の僧侶が春と秋の二回、中日を挟んで前後三日間の計七日間にわたり仏を讃えお経をあげたと伝えられています。それらが次第に一般の人にも「お彼岸の法要」として供養する事が広まりました。
お彼岸には出来るだけ、家族そろってお墓参りをしましょう。
お墓参りには特別な作法はありません。
墓石をきれいに洗い、お墓の周囲も掃除して花や線香を手向け、お菓子などもお供えします。
そして合掌礼拝の前に手桶からたっぷりと水をすくい、墓石の上からかけます。
お水をかけるのもお布施の一つなのです。