ミックひろば11号

※ミックひろば11号より、記事を抜粋・再掲しています。

後世に伝えたい葬送文化その1

沼津出身の原田眞人監督の映画「わが母の記」が第三十五回モントリオール映画祭に於いて審査員特別グランプリを受賞されました。
この映画は伊豆が、日本が誇る文豪井上靖さんの自伝的小説を元に描かれたもので、撮影は伊豆の各地で地元の方々の大いなる協力の元、行われました。
実は当社ではこのお母様のご葬儀に関わっており、撮影に当たり助監督さんが何度もお見えになり、当時の野道具、葬列用品などをご覧になりました。その中には撮影に使われたものも数多くあります。
現在ではあまり行われなくなってしまった葬列ですが、当社は専門店。キチンと取り揃えておりますので、今回のような場面でお役にたつことが出来ました。
中でも圧巻は「六方(ろっぽう)」と呼ばれるお道具です。「六方」とは中に骨瓶を入れる墓地まで運ぶ葬列道具のひとつで、今は現役を退いた当社の会長が、長い時間をかけて作り上げた傑作です。この六方も出演者の方々に担がれて、出演しました。

葬列道具の「六方」(ろっぽう)